浅草でサイフォン

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日曜日に初めて浅草に行ってきた。東京生まれ東京育ち、悪そなやつは大体友達♪なわけだけれども、浅草にまともに行った事がなかった。行ってみての第一印象は、なんか日本ぽい。外国人を案内するなら浅草かななんて、知りもしないくせに考えてしまったり。そもそも案内をするような外国人の知り合いがいないからただの妄想なんだけどね。

雷門を通ると左右に団子やヨウカン、せんべいを売る店が並んでいてお祭りの様に賑わってる。せんべいなんかは焼きたてでとても美味しそうで、唾が出てきてしまう。お昼を食べずに行けば良かった。その他にもお婆ちゃんの家にあったような昔ながらの小物、鈴とか子供用の太鼓とかも売ってたから昔を懐かしんでみたりする。本当に日本って言葉が似合うと思う。ほかにも日本ぽいところは東京にあるんだろか。

そんな感じで散策していたんだけど、ふらふらっと小さな喫茶店に入った。2階にある昔っぽいお店で普段だったらまず入らないようなところなんだけど、浅草にきたんだし、ちょっと冒険だと思い切って入ってみた。ちなみに、いつもだったら、お店の中が見えないと身構えちゃっていつも敬遠してしまう。場合によってはメニューも見えなかったりするしね。まぁなんとはなしに入店してメニューを見ていたら、なんか怪しげなメニューを発見。下からアルコールランプで丸底フラスコを熱してコーヒーを作るらしい。見たことなかったからワクワクしながら注文してみた。そして、その説明書というものがあって、こんな感じで作るらしい。

  1. コーヒー豆を挽く
  2. フラスコの上部に挽いたコーヒー豆を入れる
  3. 水の入ったフラスコの下部をアルコールランプで熱する
  4. 沸騰すると下部にあった水が、上部まで上がる
  5. 1分から1分30秒かき混ぜる
  6. アルコールランプの火を消して水が下部に落ちてくるのを待つ
  7. 下部に溜まったコーヒーを飲む

これ、サイフォン式と呼ばれるコーヒーの出し方らしい。ドリップ式がメジャーだけど、自分で手を動かしてめんどくさく作ったからかとても美味しいと感じた。しかもアルコールランプとかめっちゃ懐かしくて小学校の理科の実験を思い出す。もうすっかりサイフォン式の虜になっちゃって、ひたすらコーヒー美味いとか思ってた。

もうサイフォン式が忘れられないから浅草から帰るとすぐに新宿の高島屋のコーヒーメーカー売り場に直行。流石高島屋。ありますよサイフォン式の器具一式が!値段をみると、フラスコのセットが6000円、コーヒーミルが4000円くらいで売ってた。思ったよりも高くない。じゃあすぐに買おうかと思ったけど、よく考えろ俺。平日は忙しいから作れないし、土日だって作る時間を取るか怪しいし、なによりも収納スペースがかなりかかる。なんたって実験器具並だし、分銅とか、天秤とはスケールが違う。でもあったら凄く満足するんだろうな。結局買わなかったけれども、自分の家ができたら絶対買って優雅なコーヒータイムを過ごすつもり。